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認知症ケアの最新動向|「BPSD」を理解し、その人らしさに寄り添うケアへ
2026.04.22田中 美香子(介護福祉士・認知症ケア専門士)
こんにちは。ひまわり介護サービスの田中です。認知症ケア専門士として、デイサービスとグループホームの現場でケアを担当しています。
ここ数年、認知症ケアの考え方は大きく変化しています。「問題行動を抑える」「困った行動を止める」というアプローチから、「その方の世界を理解し、不安を取り除く」アプローチへとシフトしてきました。今日は、現場で日々実感している最新動向をお伝えします。
■ BPSD(行動・心理症状)は「メッセージ」
BPSDとは、徘徊・暴言・拒否・不眠などの症状の総称です。以前は「治すべき症状」と捉えられていましたが、現在では「その方が何かを伝えようとしているメッセージ」と理解されています。
例えば、夕方になるとそわそわと家に帰りたがる方には、「家族の夕食を作らねば」という長年の習慣が影響しているかもしれません。理由を理解した上で、お茶を淹れて一緒に座る時間を作ったり、玉ねぎを刻むお手伝いをお願いしたりすると、自然と落ち着かれることが多いのです。
■ 「ユマニチュード」と「バリデーション」
2024年以降、現場で広く実践されているのが、フランス発祥のケア技法「ユマニチュード」と、米国発の「バリデーション療法」です。共通するのは、「見つめる・話しかける・触れる・立つ」という当たり前の人間関係を、ケアの基本として再確認することです。
ひまわり介護サービスでも、年4回のスタッフ研修でこれらの技法を体系的に学んでいます。
■ ご家族にお伝えしたいこと
「親が変わってしまった」と感じるとき、ご家族が一番つらい思いをされます。でも、その方の根っこの優しさや誇りは決して失われていません。私たちプロが寄り添いながら、ご家族にも安心して過ごしていただける時間を作っていきます。
ご相談はいつでもお気軽にどうぞ。
